本エントリの趣旨
ぼくはもともとインターネットとか好きで、以前ネット広告代理店に務めていて、Web解析とかやってた。
それでいろいろ調べたりしてて気になったこととかあるので、ここで吐き出させていただく。
統計的な考察とか評論とか、技術的ななにかとか、そういう情報はこの記事にはいっさいないです。
つまり本エントリの趣旨:特になし
(っていうかもともとこのブログ、ふつうのぼく個人の日記だったんだけど、アクセス解析とか眺めてるうちに、あ、このブログ読んでる人いるんだ、って気がついて、だんだん人様に読ませるための記事が増えてきた。こういうだらだらした雑感垂れ流しが、もともとはこのブログの趣旨だったのです。)
縦長LPについて
クリエイティブ(creative, creativity)とは、広告などの制作物のこと。英語では本来形容詞であるが、広告用語では名詞として使用される。
クリエイティブ (広告) - Wikipedia
Web広告とかのことをクリエイティブと呼び、Web広告をクリックした時に飛ぶリンク先ページのことをランディングページ(LP)と呼ぶ。
KAIZEN platform「PlanBCD」、広告クリエイティブとLPを横断した効果最適化実現へ:MarkeZine(マーケジン) 等を参照。
ふつうのWebページって左右にいろんなボタンとかが配置されてることが多いと思うけど、広告の受け皿ページ(LP)は縦に長い感じのが多い。
縦長LPの例。
リスティング広告運用代行、コンバージョン率660%UPを可能にしたギャプライズのリスティング広告運用
※これは「広告」で検索して一番上に出てきた広告のLPを貼っただけで、株式会社ギャプライズ様には一切うらみはございませんしお仕事をご一緒したこともありません。

- 作者: 株式会社アイレップ,SEMコンサルタント,紺野俊介
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『検索連動型広告を成功に導くSEM戦略 増補改訂版』(pp.168-169)によると、左右にいろんなボタンとかが配置されてる「ユーザビリティの高い」ページはユーザーに選択肢を与えすぎてしまい、直接的な成果に結びつかないから、「わざとナビゲーションを外す」のがセオリーなんだそうだ。
『検索連動型広告を成功に導くSEM戦略 増補改訂版』(p.168より)
だからは縦に長い感じのLPが多くなるんだね。
でもぼくは縦長LP、いかにも「広告です」って感じがして、なんとなく好きじゃない。
そろそろこういう縦長LP、ユーザーに飽きられてきて逆効果になってきてるんじゃないだろうか、これは経験則ですらないただの勘だけど。
「選択肢が多すぎると、ユーザーはなにをしていいかわからなくなり、結局なにもしない」というのは自分自身の経験上の実感にも一致することで、おすすめ商品とかたくさん出されすぎると、なんかめんどくさくなって見る気がしなくなって結局ひとつも買わない、みたいなことはよくある気がする。
そうなってくると、商品掲載数を因子にして、掲載数をいくつかの水準として、分散分析とかやったら、適切な商品掲載数とか求められるんじゃないかな〜、という気がする。
→これについては日を改めてまた考えて見ようかな。
上記ではランディングページ(LP)という、サイト内の話をしてるけど、広告っていうサイト外でもクリテオとかのバナー広告内でいろいろ動くやつ(ダイナミックバナーとかリッチメディア広告とかっていうんだっけ?)が普及してきてる。
こういうのが広告の費用対効果的にいい、っていう事実は、お客さん側の心理としては「ある程度自分で選んだ上で、納得感を得て買いたい」っていうのがあるからなんじゃないかなーと思う。
クリテオってなに? という方は バナーデモ をみてください。
Google とかについて
上でダイナミックバナーとかリッチメディア広告とかの話をしていて思い出した。
発案者「マウスオーバーで勝手に再生始まる動画広告良くない?」 ←おかしい
↓
上司「採用」 ←おかしい
↓
広告代理店「っていうのがあるんでやりましょう」 ←おかしい
↓
クライアント「じゃあそれにする」 ←おかしい
— かずー (@kazoo04) 2014, 7月 22
一時期、マウス(のカーソル)乗っけると勝手に再生始まる動画広告を急に見かけるようになって、で、すげえ評判悪くて最近あんまみなくなったけど、ああいうのが出てくるのって、Google が独占企業になっちゃってるからだろう、たぶん。
Google の技術力はすごいと思うし、Google 検索超便利だし、Youtube はぼくも大好きだし、Google アナリティクスっていうアクセス解析サービスも、広告配信の仕組み(広告業界と無関係な僕がさっぱり理解できないアドテク用語を調べた。 | 三度の飯とエレクトロン 等を参照)もたぶん優れているとおもうけど、抱き合わせ商法はよくないよ。
マイクロソフトが前、独占禁止法だか引っかかったのってなんでだっけ?
(あれ? 独占禁止法引っかかたんじゃなくて公正取引委員会みたいなとこの査察が入っただけだっけ?)
うろおぼえだけど、Google もそのうち独占禁止法引っかかるんじゃないかな。
引っかかると、下の記事みたいなことやってるぼくとしてはいろいろ困るわけなんだけど、
Google アナリティクスのデータをツリーマップで可視化してユーザーをターゲティング - 廿TT
そしてぼくの(元)同僚たちはさらにすっごく困るだろうけど、まあマーケットのためには、引っかかったほうがいいと思う。
マーケティング的な意味での「マーケット」ではなく、自由競争市場っていう意味での「マーケット」ね。
レコメンデーションについて
Google アナリティクスのデータをツリーマップで可視化してユーザーをターゲティング - 廿TT の記事みたいに、一度サイトに訪れた人を追っかけ回して広告見せよう! ってのを、リマーケティングとかリターゲティングとか言う。
これはなにかと評判悪いけど、広告代理店勤務時代のぼくとしては重要なものだった。
おもしろい事と金になることは往々にして一致しないけど、リマーケティング/リターゲティング広告は、Web解析っていうおもしろいことを、広告代理の手数料って形でマネタイズできる。
- 一度サイトに来たひとをしつこく追っかけても意味ないしうざい
- 「この商品を買った人はこんな商品も買ってます」みたいなやつ、ドラゴンボールの一巻買った人に、二巻すすめるみたいな雑なの多いし意外性まったくなくてしょぼい
みたいな意見よくきくけど、そういう意見は機械学習とかやってて、情報検索やらレコメンデーションを研究してる人を見くびりすぎだと思う。
一見しょぼいレコメンドが費用対効果的にけっこう優れていることは否定できないし、ユーザビリティの観点からしても、
- いちいちブックマークしなくもいい
- 忘れたころに思い出させてくれるのありがたい
とかっていうメリットがありえる。
参考:http://www.msi.co.jp/nuopt/download/introduction/module/201309OR.pdf
クリエイティブについて
バナー広告とか広告の見た目のことを「クリエイティブ」って呼ぶの変な感じする。
クリエイティブかどうかは他人が決めることで自称することじゃないと思う。
そういえば、英語圏でもスラングとしては「クリエイティブ」を名詞として使ったりするんだろうか。
ちょっと気になる。
クリエイティブな広告、略してクリエイティブっていうの、最初に言った人狂ってるし、周りの人もそれで納得してはいけないと思う
— 趣味はマリンスポーツです (@hitode909) 2013, 6月 10
広告のバナーとかのことクリエイティブって呼ぶの形容詞だし意味分からないし狂ってる、クリーチャーって呼ぶ方がましだと思う
— 趣味はマリンスポーツです (@hitode909) 2013, 6月 10
付録:グラフのコード(Graphviz)
digraph sample { graph [rankdir = LR]; node [shape = box]; 広告クリエイティブ -> ランディングページ(LP)[label = "クリック"]; }