廿TT

譬如水怙牛過窓櫺 頭角四蹄都過了 因甚麼尾巴過不得

インターネット愛国者のみなさんは精神科の受診を検討されてみてはいかがでしょうか(これは皮肉ではない)

ネット右翼を辞めたい、卒業したいです。ネット右翼になってから不幸になりました... - Yahoo!知恵袋

2ちゃんまとめブログ見てて思ったんだけど、「ネトウヨ」って呼ばれてるような人たちって病気なんじゃないだろうか。

  1. 【またフジTV】前田敦子さんドラマで「島国の馬鹿にリトルボーイ原子爆弾)を」Tシャツ着用し出演: 日々雑感
  2. 痛いニュース(ノ∀`) : 「マッチポンプだった?」 新大久保の“差別落書き”がハングルの書き順だとネットで話題に - ライブドアブログ

1個目のブログでは、前田敦子がドラマで着てた T シャツの
前面に "fool on the hill" "friends"
背面に "LITTLE BOY"
って書いてあるのを見て「島国の馬鹿にリトルボーイ原子爆弾)を」って解釈してる。

マジレスするとフール・オン・ザ・ヒルはビートルズの曲名だし "friends" とか "LITTLE BOY" は適当にそれっぽい英単語もって来ただけだと思う。
なんか適当な英単語書いてある T シャツっていっぱいあるじゃん。ジャスコとか行ってみなよ。

2個目のブログでは、新大久保に書いてある落書きのなかに書き順がへんなやつがあったとかで、在日コリアン差別は韓国・朝鮮人の自作自演だっていってる。
それを言ったら書き順がへんなひとなんていくらでもいるし、だいたいスプレー缶とかで文字書くと通常の書き順には従わないよ。グラフィティとか見てみなよ。
グラフィティ - Wikipedia


ここまでくるとこれはもう被害妄想って言っていいんじゃないかと思う。
被害妄想 - Wikipedia

被害妄想は統合失調症うつ病などの典型的な症状だ。
精神分裂病

精神病 (岩波新書)

精神病 (岩波新書)

ネット右翼って呼ばれるような人たちの感じてるモノは、これまでの右翼とはちょっと違うと思う。
だってフジ産経グループのフジテレビが「反日」なんだぜ。

彼らは韓国・朝鮮人をバカにしてるわけではない。韓国・朝鮮人が背後から日本を支配していると思ってる。

これは右だ左だという座標みたいなことではない。

右翼のナチスユダヤ人を殺したのも、左翼のポル・ポトが商人を殺したりしてたのも同じ、強烈な被害者意識に端を発している。

ユダヤ人が、商人がこの国を背後から寄生虫のように、ウィルスのように隠れてひっそりとじわじわこの国を蝕んでいる!

彼らは寄生虫のような、ウィルスのような、見えない敵と戦ってる。

根本敬の言葉を思い出す。妄想幻魔大戦はすでに始まっているのだ。

山形浩生も似たことを書いてる。

他人に対する不信、被害妄想、自我の肥大――これはすべて、偏執狂の特徴でもある。にもかかわらず、強力な既存体制を倒そうと思ったら(倒さないまでも改善しようと思ったら)、現状に対抗できるだけの強大な原理が必要なことはわかる。そして一つの大きな大義や原理を掲げて、それだけに準拠できると思っている人は、ふつうはまあ融通の利かないやつで、それがちょっと過剰だと頑固なヤツで、それの度がすぎると偏執狂だ。

 つまりこういうことだ。人はなかなか現状を変えたがらない。それを変えるには、何かしら偏執狂的な力に頼らざるを得ない

Slogans, Flyer fonts and the Future :a column on "Animal Farm"

さて、精神科医の風野春樹によれば、フォリ・ア・ドゥという現象があるらしい。身近な人、家族とかが妄想に取り憑かれると、それに引きずられるようにして同じ妄想を共有してしまうことがあるらしい。
フォリ・ア・ドゥ

これは個人的な経験則なんだけど、リストカットする人は身近にリストカットする人が多い気がする。
友だちにリスカする人なんてぜんぜんいないよーっていう人はあんまり自傷行為とかしない気がする。
鶏が先か卵が先か分からないけど。

そんな感じで、インターネットを通じて似たような妄想を抱いた人たちが連携しあい、その妄想を強化しあってる――それが今のネット右翼なんじゃないだろうか。

だからやっぱ、インターネット愛国者のみなさんは精神科の受診を検討されてみてはいかがでしょうか。

人種差別が薬で治るとなるとちょっと SF っぽい話になっちゃうな。
人種差別は薬で治る精神疾患? | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

伊藤計劃The Indifference Engine みたいだ。

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)


あるいは、グレッグ・イーガンとかがそういう小説書いてそうだな。

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)


まあでも、精神科受診、ご一考いただけますと幸いです。

参考:精神科Q&A | Dr林のこころと脳の相談室



あ、あとね、ものの分かったリベラルな人たちは「差別意識はだれのなかにもある。彼らは決して特別な存在ではない。実際、ホロコーストをやってたのも普通の人だ。普通の人が、状況によっては異常なまでの残酷さを持つのだ」みたいなことを言う。

これは完全に正しいと思う。ハンナ・アーレントが指摘した通り、ミルグラムが実験で確かめたとおりだ。

服従の心理 (河出文庫)

服従の心理 (河出文庫)


ただしね、気違いだってメンヘラだってふつうの人だよ。
誰だって気違い/メンヘラになる可能性があるんだ。



普通ってなに? 常識ってなに?



普通がなんだか気付けよ人間

以上です。

ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)

ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)

↑興味はあるけど、まだ読んでない。