廿TT

譬如水怙牛過窓櫺 頭角四蹄都過了 因甚麼尾巴過不得

求む:%表示についての心理学的なガイドライン

ぼくがまだお仕事をしていたころ*1
「Web解析ツールのシェアがしりたい」
「それはどこのシェアの話ですか?」
「どこっていうのは?」
「シェアっていうのは割合ですよね?」
「そう。割合」
「なに割るなにの割合ですか?」
「いや、そんな計算とかじゃなくて、割合」
「感覚っていうことですか?」
「いや、データに基づいて何%とか」
「その%の100%全体っていうのはなにになるんですか?」
「んー?」
「えっと、分子がなにで分母がなにって決まらないと割合って出せませんよね?」
「いや、そんな難しい話じゃなくてー、何%とかー」
みたいな押し問答があって得体のしれない溝を感じたことがあり、世の中の人が%をなんだと思ってるのかわからなくなってきた。
パーセント - Wikipedia

例1:メラビアンの法則

私たちは、コミュニケーションにおいて大事なのは「言葉」だと思っていますが、実はそうではありません。

 言葉は「伝わりやすさ」に、たった7%しか影響を与えておりません。
 悲しいことにほとんど、聞かれていないのです。

 「え!じゃあ何が大事なんだ?」
 アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの研究によると、「伝わりやすさ」に影響するのは、言葉が7%、口調や話の早さなどの声のトーンが38%、身ぶり手ぶりや顔つきなどのビジュアル情報が55%となっています。
 かんたんにいえば、ボディ・アクションが大事なのです。

「すべらない話・ウケる話」の上手な作り方・話し方の5つのコツ : earth in us.

伝わりやすさの7%ってつまりなにをどう測ったのかまったく意味不明なのにメラビアンの法則っていまだに研修とかでよく聞くし、みんなこれを聞かされてなにをどう納得してるんだろう?

まあそれ以前に『言葉は「伝わりやすさ」に、たった7%しか影響を与えておりません。』って言葉だけで書いてんじゃねーか、っていうのもありますが。

ちなみに、メラビアンの法則の元ネタはこれかな?→"Silent Messages" -- Description and Ordering Information めんどくさいので読んでません。

例2:放射能


ぼくはこの方の言ってる対象ツイート自体を見たわけじゃないので又聞きになっちゃうんだけど、放射能怖いとかはともかく(放射能は俺だって怖いよ)、「吐き出す息には10%〜20%の放射能がでてる」ってつまりどういうこと? 呼気のなかに「放射能」っていう物質が入ってるってこと? なんでこんなわけわかんない風説が流布してしまうんだろう?


どうも世の中には、「%表示されてるとなんか納得した気になっちゃう」っていう人がけっこうな割合で存在しているらしい。これをメラビアンの第二法則Mehrabian's second law)と呼ぶことにしよう。


だから%表示について、あまり誤解を招かず伝えられるような心理学的なガイドラインが欲しい。


谷岡一郎は「百人以下の数字で%表示するべきでない。」とまで言い切っている(谷岡 一郎、『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ 』、文春新書、 p.139)。

ぼくはそこまで断言する自信はないが、なんでみんなそんなに%が好きなんだろう? っていうのは思う。

「93%(60人を対象にした調査結果)」とか書かれるよりも、「60人中56人」とか書いたほうがわかりやすいし楽だと思うんだけど。

ひょっとして、100点満点のペーパーテストに慣れすぎた受験偏重教育の弊害っていうやつか? いや、たぶんちがうよな。なんなのかな。

関連エントリ:
よくないグラフ:折れ線グラフの使い方 - 廿TT

*1:今は無職です